■利益の内容を幹部社員と共有
毎月利益を確認することで、建設会社の社員の意識や行動に変化があらわれます。
しかし、利益の内容の詳細を共有すべき人は限定されます。
なぜならば、建設会社の利益の情報は、その会社の生命線となる重要な情報だからです。企業秘密は外部にもらすべきことではありませんが、口の軽い人はいます。物事の分別のしっかりした人ばかりが建設業に従事するわけではありません。
■どのような社員と利益情報を共有すべきか
それでは、どのような社員と利益情報を共有すべきでしょうか。
次のような条件が必要です。
①建設会社の幹部社員
幹部社員は社長とともに経営を牽引していくので、共有すべき相手です。
一方で、幹部社員の中に情報を共有したくない社員がいれば、そのような人を幹部社員にしていることが人事的な問題といえます。
②建設会社の現場監督
現場監督は、社長代理として現場で指揮をとるのですから、利益情報共有者としての資格を有しています。
しかし、幹部社員と同様に共有したくない現場監督がいれば、これもまた人事的な問題といえます。