建設業を福岡で始めたい方にとって、まず気になるのが「建設業許可の取得方法」ですよね。
この記事では、許可取得までの流れを5分で把握できるよう、分かりやすく丁寧に解説します。
1. 建設業許可が必要かどうかを確認する
建設業許可は、すべての工事に必要なわけではありません。
まずは、自社が建設業許可を取得すべきかを確認しましょう。
- 税込500万円以上の工事(建築一式工事なら1,500万円以上)を請け負う場合、許可が必要
- 元請でも下請でも、金額要件に該当すれば必要
- 業種は29業種あり、それぞれで許可が必要
2. 許可の種類とどこに申請するかを把握する
許可には「知事許可」と「大臣許可」があり、営業エリアによって異なります。
- 福岡県内で1つの営業所のみ → 福岡県知事許可
- 福岡県+他県に営業所あり → 国土交通大臣許可
また、個人事業主か法人か、どの業種で申請するかによっても書類や審査が変わります。
3. 許可取得に必要な5つの要件を確認
福岡県で建設業許可を取得するには、次の5つの要件を満たす必要があります。
- 経営業務管理責任者がいること
- 専任技術者がいること
- 誠実性があること(法令違反がない)
- 財産的基礎があること
- 欠格要件に該当しないこと
これらはすべて、申請時に書類で証明が求められます。
4. 必要書類を揃える
準備する書類は多岐にわたりますが、代表的なものは次の通りです。
- 申請書(様式第1号など)
- 経営業務の管理責任者に関する証明書
- 専任技術者の資格証や実務経験証明書
- 決算書・財務諸表(直近のもの)
- 法人登記簿謄本、住民票、身分証明書 など
※必要な書類は事業内容や申請種別によって異なるので注意。
5. 福岡県へ申請し、審査を待つ
書類が揃ったら、管轄の建設業課に申請を行います。
福岡県の場合、申請から許可が下りるまでには約30~45日かかります。
6. 許可取得後の注意点
建設業許可は「取得したら終わり」ではありません。
許可後も以下の義務があります。
- 毎事業年度終了後の決算変更届の提出(年1回)
- 5年ごとの更新手続き
- 変更があればその都度変更届の提出
まとめ:福岡で建設業許可を取りたいなら「流れの把握」が第一歩
福岡で建設業許可を取るには、1つひとつのステップを着実に進めていくことが必要です。
「自分でやるのは不安…」「書類が複雑で分からない…」という方は、
専門の行政書士に依頼することでスムーズに進められます。