Author Archive
建設業に関する法律
■建設業とは
建設業とは、建設工事の完成に対して対価が支払われる請負業のことをいいます。建設業では、元詰・下請といった言葉がよく使われることからもわかるように、1つの仕事について複数の事業者が関わって行う形態が多いといえますが、元請であるか下請であるかは関係なく、建設工事 に関わるこれらのすべてが「建設業」に該当することになります。建設業は法律によって29種類に分類されています。この分類は建設工事の内容によるものです。29種類の建設工事のうち、いずれかの建設業を営む建設業者であり、一定の条件に該当する場合 は、国土交通大臣や都道府県知事に対して申請を行い、建設業許可を受けなければなりません。建設業に関する法律は、建設物の工事に関することだけでなく、人 の雇入れ(不法就労を含む)や安全確保から 産業廃棄物の処理に至る まで、多岐にわたります。
建設業法は、おおむね以下のことについて規定しています。
① 建設業許可制度
・建設業を行うためには、建設業の許可を受けること
・業種別許可 ( 29業種)、特定建設業・般建設業の区別 、許可の基準など
② 請負契約の適正化
・下請負人保護の観点から書面による契約 、一括下請禁止など
③ 建設工事の請負契約に関する紛争の処理
・あっせん、調停、仲裁の制度など
④ 施工技術の確保
・建設工事の適正な施工の確保に関すること
・技術者の設置 、技術検定 、施工体制台帳・体系図の作成など
⑤ 経営事項審査
・経営に関する客観的事項の審査に関すること(経営規模 、経営状況、技術力など)
⑥監督処分
・ 建設業者に対する監督処分( 指示、営業の停止、許可の取消 )
■都道府県知事又は国土交通大臣の許可
建設業を行うためには許可を取得することが必要です。建設業許可は都道府県知事又は国土交 通大臣が行います。
知事と大臣のどちらに申請するかは営業所の所在区域によって変わります。建設業の営業所が 1つの都道府県のみに存在する場合は都道府県知事の許可が、建設業の営業所が複数の都道府県に存在する場合は国土交通大臣の許可が必要になります。なお、営業所とは 、建設工事に関して 、見積りをはじめ、請負契約の締結を行う常設事務所をいいます 。したがって、本店・支店などの名称や登記上の表示にとらわれることなく、実質的に請負契約に関与する場であれば営業所になります。
■専門工事と一式工事
29種類の建設業の業種(工種 と呼ぶこともあります)は、27の専門工事と、2つの一式工事建築一式工事及び土木一式工事)とに分けることができます。
専門工事については、大工工事や左官工事、屋根工事、といった形 で26種類が定められています。一方、一式工事とは 、わかりやすくいうと複数の下請企業を元請企業が統括することによって行われる大規 模な工事のことです。建設する目的物が道路や橋梁などの土木工作物の場合が土木一式工事、家やピルなどの建築物の場合が建築一式工事となります。「一式」という名称ですが、「27の専門工事も含めて何もかも行う ことができる」という意味ではありません 。
建設業では、工事が大規模であればあるほど請け負った仕事のすべてを元請業者が行うことは難しく、下請に回すことで対応するのが通常です。このような場合に、元請業者が一式工事の許可を取得して、下請業者が直接施工を行う工事に関して総合的に企画、指導、調整する役割を担うことになります。
■建設業の法務や労務では どんな仕事をするのか
建設業に関係する法律は多岐にわたっています 。そのため、工事開 始から終了までの実際の工事業務と法令の適用関係を事前に整理して おく必要があります。つまり、建設業許可申請 、入札下請契約等の 締結、建設業法など関係法令の道守 、環境問題など、法務に関わることは、事前に整理して問題のないようにしておくことが重要です。
また、工事作業等に関することだけでなく、外国人労働者の受入れ など、法務と労務が一体となって、処理しなければならないことも 多々 あります。社会保険 、労災、外国人 労働者の雇用など、労務に関する ことも、後に訴訟となることも含めて法務の対応が必要となります 。
福岡の建設物としての駅舎
○建設物としての福岡の西鉄柳川駅
かつての福岡・柳川駅は、アクセスの不便さなどが目立ち、利便性を考慮した改修が必要とされていました。そこで、「西鉄柳川駅周辺地区デザイン検討会議」が組織されて、西鉄と福岡県柳川市が協力して動きました。現在の柳川駅舎は、階段屋根です。福岡県柳川市と言えばどんこ舟が有名です。そのどんこ舟をモチーフに5段のそり屋根で建造されています。また木材は福岡県は八女産の木材を使用しています。「みんなの居場所」をテーマに駅舎は建設されたのです。
○福岡の西鉄柳川駅の個性的なポイント
①駅舎は全面ガラス張りで採光が効率的です。改札口を出るとスペースが広く、ゆったりした空間が感じられます。
②東西エリアからアクセスできる自由通路によって、駅前広場の混雑も解決しています。
③駅前広場には、魅力的な街灯やストリートファニーチャーが設置されていて、その魅力を発揮しています。
④福岡の西鉄柳川駅舎は、その内部において証明はすべてLEDをしようしており、経済効率をあげています。
福岡初の人口地盤グラウンド
○福岡市立舞鶴小・中学校
隣接している3小学校と1中学校を統合する形で福岡市立舞鶴小・中学校は開校しています。警固断層があるために、通常よりも高い構造強度で建設されています。加えて、福岡初の人工地盤のグランドを設けて、商業集積地の中の土地を有意義に活用しています。
○小学生と中学生が同じ敷地で過ごす
校地を有意義に活用した施設に、小学校と中学校があります。体育館も小学校用、中学校用の2つがあります。福岡市においても珍しいケースです。
○屋内プール
人口地盤グラウンド下の1階にある屋内プールは、小学校と中学校の共用です。ろ過のために、水を定期的に循環させるシステムです。
○地熱を有効活用する体育館
地下の体育館は地下熱を利用して、年間通じて良好な送風が実現しています。非常用電源装置を設置し、災害時の避難場所としての役割も担っています。
○概要
所在地:福岡県福岡市中央区舞鶴
構造:SRC造・RC造・S造 地下1階地上6階建て
福岡の都市空間と建設
○福岡市のアイランドシティ
福岡市東区のアイランドシティは、1994年に開発がスタートし、2005年に街として開かれました。
そこから今日まで、この地区の人口は増加傾向を堅持しています。このアイランドシティの動きがさらに活性化されています。基本的にアイランドシティは「快適な街の形成」などが目的とされ、創られてきました。埋め立て事業は、福岡市の主導です。快適さを創出するために、海に向かって建物の高さを低くしていき、海辺への眺望を保つようにしています。
○様々な施設
①国際コンテナターミナル
平成25年「港湾環境賞」金賞を受賞しています。
②産直マーケット
医食同源をテーマにした産直マーケットです。
③新青果市場
福岡市内3カ所の青果市場を移転統合します。
④温浴施設
九州で2番目の大きな温浴施設です。
⑤福岡市総合体育館(仮称)
福岡市宮殿記念体育館と福岡市市民体育館を統合した施設として、総合体育館ができる予定です。
福岡の建築物としての病院
○福岡市立こども病院
福岡市の「アイランドシティ」に移転した「福岡市立こども病院」。新生児集中治療室などが増やされ、こども専門の病院としての期待を担っています。過去、1人あたり約70平方メートル程度の医療スペースも約100平方メートルに増えています。福岡市立こども病院の特徴は心臓外科です。生まれてまもない乳児の手術させも可能だということです。名医と素晴らしい設備のなせる技と言えます。アイランドシティへの移転によって、手術室の増室、キャパシティの増大、対応できる科目の増加等、拡大に成功しています。3階に主要施設を集中させ、病状が回復していくと、4階、5階に移動するシステムを採用しています。
○データ
福岡市立こども病院の詳細データは以下の通りです。
福岡県福岡市東区香椎輝葉5−1−1
092−682−7000
西鉄香椎駅出口から徒歩約33分
福岡の図書館②
○福岡大学中央図書館
この中央図書館は福岡大学創立75周年記念事業として位置づけられています。
初代図書館から数えて5代目図書館となります。
特徴は以下の5つです。
①福岡大学図書館1階壁面にはウエルカム部分として著名アーティストの作品展示等に使用されたりしています。
②福岡大学図書館2〜4階は「ラーニング・コモンズ」というスペースになっています。議論の場、レポート作成の場などとして利用されています。
③閲覧席は、木製家具で整えられ、色調はダークな感じで落ち着く感じがし、シックにまとめられたスペースです。
④福岡大学図書館2階の閲覧室の天井にはシーリングファンが設置されていて、おしゃれです。個人用閲覧席の照度は調整ができます。(最大500ルクス)
⑤全200万冊近くの書籍が用意されているが、空調管理が行き届いています。必要なものはパソコン検索で素早く見つけだせます。
福岡の図書館①
○福岡女子大学 図書館
福岡女子大学の図書館はゆとりのある空間で、女子大学らしい、明るさ、積極性を表現した素晴らしい図書館です。
特徴としては、以下の5点があげられます。
①工夫された木製ルーパーの設置が奏功し、バリエーションに富む曲線を演出して、個性的な天井の大きな空間を生み出しています。
②図書館が全体としてオープンな空間になっている。そこで、空調も床吹き出しタイプを使って、熱の伝わりを効率的にしているのです。
③福岡女子大学は留学生も多数受け入れていて、女子大であることも相まって、その色調は明るく華やかな印象を与えています。
④外壁に耐久性のある仕上がりになっています。木製ルーパーの配置による不思議な窓のラインと木製デッキのコラボが極めて個性的です。
⑤屋上からはソフトな外観の研究棟などの建築物、建設物を含む景観が楽しめます。
この福岡女子大の図書館は、一般利用も可能です。福岡の地域連携の場としても期待されます。
福岡の未来に向けてのインフラ再生
■迫り来る老朽化の波
「中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故」を契機に、インフラ老朽化問題が浮上しました。福岡でも同様であり、この老朽化の波を回避することはできません。10年もすれば、建設後、半世紀を迎える道路橋が多く存在しています。
福岡県内における橋梁では、極めて数が多いため、一部の市町村においては、近接目視による点検のスキルが弱いところもあります。その対策として九州地方整備局で市町村職員に対して、知識向上、技能習得のレベルアップのための支援が開始されています。
さらに、国を中心に「道路メンテナンス会議」を設置し、適切な管理を推進していきます。全国、そして福岡で「インフラ長寿名化」が押し進められていくのです。
剛健な建設 福岡城
○官兵衛の総決算たる福岡城
福岡城は1601年から建設され、7年間もの年月を費やして、できあがりました。ちなみに黒田官兵衛は完成を見届ける事なく、他界しています。官兵衛は生前、多くの城の建設に携わっており、その経験の総決算が福岡城です。城内は複雑な造りで、樋井川、那珂川を外堀として、活用しています。城の守りを強固にしているわけです。福岡城、福岡、博多を含む福岡城下は、決して派手さはありませんが、専守防衛を意識したものと言えます。しかし、城内の櫓など、明治維新で福岡藩が消滅することで、取り壊し等にあっています。その復元が注目されています。
○福岡城の発掘・復元
平成25年に、福岡市は、期間15年、事業費約70億円の福岡城跡の整備事業計画を発表しました。「伝潮見櫓」等の復元がその内容です。平成30年までには、海側からの攻撃に対応するための「伝潮見櫓」と、たいへん大きく城跡のシンボルとも呼べる「武具櫓」の復元が計画されています。
「福岡」の命名
■福岡の幕開けと成長は、黒田官兵衛とその息子福岡藩初代藩主黒田長政によりその礎が築かれました。
○関ヶ原の戦いが終わって、黒田は福岡へ
1600年の関ヶ原の戦いがあっけなく幕切れし、功労者の長政は家康より褒美として筑前の約52万石を与えられました。
1601年から父親である官兵衛とともに福岡城の建設を開始します。
福岡城の建設予定地は福崎と呼ばれていたそうです。官兵衛は黒田家に縁のある備前の福岡村から、この土地を福岡と名付けました。
これをスタートに黒田家の福岡統治が始まるのです。
当然、福岡城の建設に当時の技術が活かされています。
○福岡と博多
官兵衛と福岡のつながりは、1587年にまで遡るようです。戦乱により衰退する博多の復興プランの立案を秀吉は官兵衛にまかせたのです。
この復興プランこそが、「太閤町割」のことです。
商人の町・博多は、数々の豪商の台頭とともに活性化し、衰退から復活しました。那珂川より西に位置する福岡には、官兵衛が福岡城を建設しました。
この流れで、商人の町・博多と武士の町福岡とう対照的な2つの町でひとつの都市圏を構成するようになったのです。