○官兵衛の総決算たる福岡城
福岡城は1601年から建設され、7年間もの年月を費やして、できあがりました。ちなみに黒田官兵衛は完成を見届ける事なく、他界しています。官兵衛は生前、多くの城の建設に携わっており、その経験の総決算が福岡城です。城内は複雑な造りで、樋井川、那珂川を外堀として、活用しています。城の守りを強固にしているわけです。福岡城、福岡、博多を含む福岡城下は、決して派手さはありませんが、専守防衛を意識したものと言えます。しかし、城内の櫓など、明治維新で福岡藩が消滅することで、取り壊し等にあっています。その復元が注目されています。
○福岡城の発掘・復元
平成25年に、福岡市は、期間15年、事業費約70億円の福岡城跡の整備事業計画を発表しました。「伝潮見櫓」等の復元がその内容です。平成30年までには、海側からの攻撃に対応するための「伝潮見櫓」と、たいへん大きく城跡のシンボルとも呼べる「武具櫓」の復元が計画されています。