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Chapter3 建設法務に関連する諸制度 建設業の法務・労務

建設業のJVで生じる問題

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■JVで作業する場合の現場での技術者配置の注意点

JVの工事現場における技術者の配置は、甲型JVと乙型JVであるか、下請代金の総額が3000万円未満又は以上であるかによって、技術者の配置が次のように違ってきます。

1 甲型JVの場合
① 下請代金の総額が3000万円(建築一式の場合4500万円)未満の場合すべての構成員が主任技術者を配置する必要があります。なお、JV工事の主任技術者は、国家資格を有する者とすべきとされています(共同企業体運用準則)。また、発注者からの請け負った建設工事の請負代金の額が、2500万円 (建築一式の場合5000万円)以上の場合は、主任技術者の全員が当該工事に専任となります。

② 下請代金の総額が3000万円(建築一式の場合4500万円)以上の場合、構成員のうち1社(通常は代表者)が監理技術者を配置します。他の構成員は主任技術者を配置します。監理技術者及び主任技術者は当該工事に専任となります。なお、①と同じく主任技術者は国家資格を有する者とすべきとされています(共同企業体運用準則)。

2 乙型JVの場合
① 分担工事に係る下請代金の総額が3000万円(建築一式の場合4500万円)未満の場合すべての構成員が主任技術者を配置する必要があります。主任技術者は国家資格を有する者とすべきとされています。また、分担工事の請負代金の額が2500万円(建築一式の場合5000万円)以上の場合は、主任技術者は専任となります。

②分担工事に係る下請代金の総額が3000万円(建築一式の場合4500万円)以上の場合代表者、構成員に関わらず分担工事の下請代金が3000万円(建築一式の場合4500万円)以上となった者は、監理技術者を配置する必要があります。それ以外の構成員は主任技術者を配置します。なお、主任技術者は国家資格を有する者とされています。また、分担工事の請負代金の額が2500万円 (建築一式の場合5000万円)以上の場合は、監理技術者及び主任技術者は専任となります。

■完成工事高の計算や施工体制台帳等の作成上の注意点

ジョイントベンチャーの場合、複数の建設企業が工事や関わっているため、実績や施工体制台帳等の管理についても注意を要します。完成工事高とは、請負工事契約に基づく工事の収益のことです。つまり、売上高に相当するものです。甲型JVによる工事の完成工事高の計算方法は、工事請負代金に各構成員の出資比率を乗じて算出した額となります。また、乙型JV による工事の完成工事高の計算方法は、運営委員会で定めた各構成員の分担工事の額となります。

また、JV は、複数の建設企業が、1つの建設工事を受注、施工することを目的として形成された事業組織体ですので、法人格を持たず、建設業の許可も持っていません。それ故に、施工体制台帳等を整備するのは、JVを構成する企業が行うことになります。

施工方式が甲型の場合、全構成員が一体となって工事を施工するため、通常、代表者となる企業が施工体制台帳等の整備を行うことになります。
かたや、乙型の場合、共同企業体といっても各構成員が 分担された工区の工事を行う施工方式であるため、基本的に、分担部分を担当するそれぞれの企業が、施工体制台帳等を整備することなります。

■下請を使う場合の注意点は

下請業者がJVの構成員である建設業者である場合、JVの構成員としての企業と下請業者としての企業との契約となり、同一企業が同一契約において双方の当事者となる自己契約(民法108条)に該当しますが、これが直ちに建設業法違反となるわけではありません。しかし、このような契約は、出資比率に比べて構成員が施工の多くを手がけることになることや、他の構成員は、実質的な施工を行わずに出資比率に応じた利益を得ることになる(いわゆる「ペーパーJV」)など、共同企業体制度の趣旨に反します。JV ではそれぞれの出資比率に応じて施工するのが基本です。それ故に、構成員の担当範囲が多くなると予想される場合は、当該構成員の出資比率をそれに見合うように出資比率を変更した上で施工する必要があります。

また、「JV自体が下請企業になる」という事態については考えられなくはありませんが、共同企業体制度は、発注者から直接工事を請け負う元請としての共同企業体を想定したものです。それ故に、下請が共同企業体であることについては想定されておらず、法的な規制はないのです。というものの、施工技術上の必然性がないなどJVに下請させることの合理的な理由を見出すのは困難です。このようなケースでは、共同企業体内のそれぞれの建設業者と個別に下請契約を締結すればよいものと解釈されています。
なお、JV に工事を一括発注するのは、建設業法22条(一括下請負の禁止)に抵触します。

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