工場板金技能士とは
工場板金技能士は、技能検定制度のひとつです。
工場板金に関する学科・実技試験に合格することで認められ、
特急、1級、2級があります。
さらに、曲げ板金作業のみ3級もあります。
また、技能検定試験では
「曲げ板金作業」
「打出し板金作業」
「機械板金作業」
「数値制御タレットパンチプレス板金作業」
に区分されます。
加えてこの資格は、名称独占資格です。 国家試験に合格して、「工場板金技能士」を名乗ることができます。
実技作業試験
以下の実技作業試験があります。
工場板金(曲げ板金作業)
<特級>
工程管理、作業管理、品質管理、原価管理、安全衛生管理、作業指導及び設備管理。
<1級>
板金工具及び酸素・アセチレン溶接器具を使用し、冷間圧延鋼板(SPCC厚さ1.0mm)を加工して上部円形・下部角形の筒に小判形の分岐のある製品を製作。
<2級>
板金工具及び酸素・アセチレン溶接器具を使用し、冷間圧延鋼板(SPCC厚さ1.0mm)を加工して、上部角形・下部円形の容器を製作する。試験時間=5時間30分
<3級>
板金工具及びリベット締めにより冷間圧延鋼板(SPCC厚さ0.8mm)を加工して、上部円筒・下部円すいの製品を製作。
工場板金(打出し板金作業)
<特級>
工程管理、作業管理、品質管理、原価管理、安全衛生管理、作業指導及び設備管理。
<1級>
定盤、板金工具、砂袋、アセチレン溶接器具等を使用し、冷間圧延鋼板(SPCC-SD厚さ0.8mm)を加工して、複雑な凹凸面のある製品を製作。
<2級>
定盤、板金工具、砂袋、アセチレン溶接器具等を使用し、冷間圧延鋼板(SPCC-SD厚さ0.8mm)を加工して、亀甲形状の製品を製作。
工場板金(機械板金作業)
<特級>工程管理、作業管理、品質管理、原価管理、安全衛生管理、作業指導及び設備管理。
<1級>コーナーシヤー、プレスブレーキ及びスポット溶接機の板金加工用機械並びに板金加工用工具等を使用し、冷間圧延鋼板(SPCC厚さ1.2mm)を加工して、組合せ可能な段差のある箱形の製品(ボディ及びカバー)を製作。
<2級>
コーナーシヤー、プレスブレーキ及びスポット溶接機の板金加工用機械並びに板金加工用工具等を使用し、冷間圧延鋼板(SPCC厚さ1.2mm)を加工して、段差のある箱形の製品(ボディ及びブラケット)を製作。
工場板金(数値制御タレットパンチプレス板金作業)
<特級>
工程管理、作業管理、品質管理、原価管理、安全衛生管理、作業指導及び設備管理。
<1級>
(作業1)課題図面に基づき展開図、NCデータ、プログラムリストを作成する。
(作業2)
A:作業1で作成したNCデータにより数値制御タレットパンチプレスによる打抜き.
B:追加図面に従って、作業2Aで作成した製品にMDI又はプログラム入力により穴加工を追加。
<2級>
(作業1)
課題図面に基づき、展開図、NCデータ、プログラムリストを作成。
(作業2)
A:作業1で作成したNCデータにより数値制御タレットパンチプレスによる打抜き.
B:追加図面に従って、作業2Aで作成した製品にMDI又はプログラム入力により穴加工を追加。
どの建設業種の専任技術者になれるのか
工場板金技能士は、建設業許可の29業種のうち、「一般」の
板金工事
に対応しています。
(2級は実務経験3年が必要)
資格制度
<資格区分・認定者>
国家資格(厚生労働大臣)
<根拠となる法令>
職業能力開発促進法
<所管省庁>
厚生労働省
<資格制定>
昭和34年